SolemnAir

最初にカテゴリー「はじめに」をお読みください。(2017年版になってます!)
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暗黒百題93「中毒」
あなたは毒素だ
わたしの感情を煮沸する
あなたの声が 言葉が まともな働きを阻害する

あなたは毒素だ
わたしにストレス発散と快感を教えてくれる
あなたの手が 仕草が まともな感覚を忘却する

あなたは毒素だ
わたしを変えて遠くへ遠くへ連れて行く
あなたの目が 呼吸が まともな自身を変質する

あなたと出会って わたしは今まで通りではなくなった
その症状が出始めて わたしは引き返せなくなった
あなたは毒素だ
わたしはあなたの行動一つ一つに取り乱される
その毒が当たり前になり 耐性ができて 慢性中毒は自覚症状無しに進行する


そして いつしか
毒を吸い 愛をはきだす生き物に成る

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配布元「猛毒マリア」
2007.10.21---サブタイトル「恋愛中毒」微妙に依存とは違うのです
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題82「デジャヴ」
前にもこんなことがあった
遠いどこかで 同じ光景を見た
細胞の記憶か錯覚か それとも真のような幻か
Deja vu

いつも見ているはずなのに なんだか違う
こんな感覚自分は知らない
細胞の混乱か錯覚か それとも幻のようにしか思えない真か
Jamais vu

とてつもない違和感に 恐れを抱き
それでも 既視であろうが 未視であろうが
今 目の前に ここに触れるものを 疑ったりはしない

あなたが紡ぐ その言葉を今の 自分に刻むわ

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配布元「猛毒マリア」
2006.11.4---参考Wikipedia---デジャヴとジャメヴュ-仏語文字の記号は表記省略--文字codeのため
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題27「命」
高山植物の羽毛のような葉
シロクマの凍らない血液
深海のバクテリア

ナイル河で洗濯物をする人
牛に耕させる人
確かな知識で商いをする人

雪おこしの強い風
前線同士がぶつかり巻き起こる停滞前線
黒潮 親潮 時折の赤潮

保育器の中でもがく赤子
チューブに繋がれ止まらない心臓
シャーレの中の単細胞

砂漠の中に咲く墓地 その棺に木乃伊
象の墓場 猫が死に往く場所 犬が向かう先
鯨の中の小魚 親鳥を失った雛鳥 絶壁の巣穴にカワセミ

止まらない時間
縮まらない空間
動くという瞬間

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配布元「猛毒マリア」
2008.1.6---その在り方がいいか悪いかは別次元の話/命はたっとい
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題26「人形」
大事な大事な私の
さあ 一緒におねんねしましょうね

大事な大事な私の
さあ お着替え済ませてでかけましょうね

本当にあなたは何も一人じゃできないのね
どこに行くにも一人じゃ行けないのね
いいわ 新しいお洋服を買いましょう

人形のように何も考えない大事な大事な私のご主人様


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配布元「猛毒マリア」
2008.1.6---この人形は自分が人間だと思っている節がある。
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題30「壊」
その手を捕まえた
ああ この関係を壊したくなどないのに
その手が離れることに 放されることに 耐えられなかった

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配布元「猛毒マリア」
2008.1.6---そこから築きあげるという手段もある。
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題69「蜘蛛の糸」
きれいな定型を造りあげる蜘蛛
彼らは陣地を構え 待ち受ける
邪魔にならなくとも鷲掴みにして 壊す人がいるけれど
それは切実な捕食陣地 彼らの食生活

その日に透ける糸は蜘蛛の糸
彼らはせっせと今日もマイホームで待ち構える

そうして生物の連鎖は まるで蜘蛛の糸
時間 に敷かれた蜘蛛の糸
地球の上を転がり回り 待ち構え 動き狙い
誰もが誰かを捕まえ 捕まえられて 繋がる輪はまるで 蜘蛛の糸

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配布元「猛毒マリア」
2006.10.05---伝わりにくいと思いますが「地図」のような感覚です。
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題47「首吊り」
晴天を願っては 吊り下げる
どこか 雨にしなだれて けれど微笑みながら

白いスカート揺れる
ひらひら くるくる 揺れてはまわり

心が晴れる日を願っては 首を括る

縁側から外を眺めては にっこり笑う
水音きいて じっと待つ

首を括って吊り下げられた てるてるぼうず
哀しいその姿に どこか愛しく
てるてるぼうず 誰かが同じような姿にならないように
心を晴れやかそうと 祈り まわり 雨あがり

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配布元「猛毒マリア」
2006.06.21…最近はつくらないかもしれませんが可愛いやつ…。
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題44「バーコード」
ピーと警告音が鳴り響き
「この物体はお取り扱いできません」
そんなバカなともう一度かざしてみても どうにも無意味
どこかで線が一本 削れてしまったようだ

役所に問いただしては
「いえ そちらのコードは取り扱っておりません」
どこへ行っても
「そのような記録は残っておりません」

線が一本削れただけで識別できないコード

私が私であることに変わりは無いのに
この背のバーコードがスキャンできないばかりに
国籍不明の不審者A

あなたの形 心の形 黒い板を何万本組み上げても表せないから
線を四本消して 今までどおり
記号よりもコトバの世界にしてしまえばいい

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配布元「猛毒マリア」
2006.03.04…データは曖昧に忘れることがないところは利点だけれど
(バーコード)ー(``+ー+−)=コトバ

散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題53「喪失」
産声と引き換えに失ったもの
この身と成る為に 失ってきたもの
過去の自分を失いながら 今この時分にでさえ失いながら
何一つ失っていない素振りで 次の自分をつくりあげ それは虚城

そして何かを与え 何かに与し 何かに与り

それは虚城でありながら 実体を持たずしても決して消えぬ幻
失い 喪われて逝く 美しい大火にして誉れ高き対価

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配布元「猛毒マリア」
2006.08.07---へその緒の「さいたい」が漢字で出てこないので使うのをやめた…処女膜は男にないのでやめた
散文(暗黒百題) - - uamo72
暗黒百題14「背中の傷跡」
ぎぃと引っ掻き蚯蚓(みみず)腫れ

これは名誉の勲章なのであります
敵に背中を向けて生き
主君の元へ帰ることこそが我が武士道であると

主君はそれを由とせぬ

そうして軍勢の主幹を果たした彼は首を刎ねられた

やがて軍勢は弱り主は城を追われた
その背に矢を受け再びこの地へ戻る決意を
己が護るべき者たちへの約束を

そして一人の男を思い出す
ああ確かに名誉の勲章であったのだ
あの蚯蚓腫れは生かしてこそ跡に残るものであった


長い年月を経て国が再興を果たした頃
お殿様の背中に矢の跡残り 蚯蚓腫れ

それはある男の名誉と無念の象徴であると
お殿様は一生涯隠そうとはしなかった

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配布元「猛毒マリア」
2005.07.05
散文(暗黒百題) - - uamo72
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